餡子付゛録゛

ソフトウェア開発ツールの便利な使い方を紹介。

2017-01-01から1年間の記事一覧

拡張Dickey-Fuller検定を横断面方向に拡張する

同一のデータ生成プロセスを踏んでいる複数の系列 y1, y2, y3, … を、それぞれ個別に単位根検定にかけると、定常であるのに標本数が不足して単位根の棄却に失敗しがちになる一方、c(y1, y2, y3, …) と単純に接続して単位根検定した場合、接続面に断続が生じ…

打ち切りリセット付単位根過程のAR(1)での推定

ちょっと特異なデータを、そこそこ正しく推定するための検討用です。結論は、AR(1)にしておけば無問題でした。 ### データ生成 ### genSample <- function(n=250){ ex <- rnorm(n) x <- rep(NA, length = n) x[1] <- ex[1] * 0.2 for (j in 2:n) { # 係数0.9…

オッズを使ってロジスティック回帰してみる

ロジット・モデルと言うと個票に応用する二項選択モデルを最尤法などで推定することを思い浮かべる人が多いと思いますが、都道府県ごとの率など集計データに一般線形回帰をかける事で推定する事もできます。観測数不明の集計データしか取れない場合も多いの…

観察された相対リスクが全て交絡バイアスによるものだとしても、未測定交絡因子の相対リスクはそんなに高くなくても良いかも知れない

「受動喫煙防止法について論点整理①:受動喫煙による健康リスク・死亡者数の推定はどのくらい信用できるか?」と言うブログのエントリーで、受動喫煙の相対リスク1.22倍が未測定交絡因子によって引き起こされたバイアスだとして、未測定交絡因子の相対リスク…

労働市場シグナリング仮説と外部効果の推定値のシミュレーション

労働市場シグナリング仮説が成立していても、計量分析で推定される外部効果は負になるとは限らない事を確認するための、簡単なシミュレーションです。 # # 労働市場シグナリング仮説に基づく賃金計算関数 # edu_h_s: 大卒比率 # return: 大卒賃金, 高卒賃金 …

最適化レベルで結果が変わってしまうC言語のダメなコード

前世紀に書いたgccで-O1と-O3で実行結果が異なるコードです。インライン展開が作用しました。今のバージョンのgccでどうなるかは確認していません。なお、警告は出ると思いますし、処理系によってはコンパイルが通らない事もあると思います。 #include<stdio.h>int *p</stdio.h>…

Rの関数をラッピング

Rは対話型インターフェイスなので、長々と関数に引数を指定するのは手間隙です。グローバル・オプションを設定したくなります。しかし、発展途上のライブラリが多いため、グローバル・オプションをつけると上手く動作しなくなったり、そもそもグローバル・オ…

Rの文字コードのデフォルト値の設定

Windows版のRはテキストファイルの入出力にCP932と言うかShiftJISを使うわけですが、LinuxやMacintosh OS XとWindowsを併用して使っている人は、UTF-8をデフォルトにしたいかも知れません。read.tableのfileEncodingオプションをいちいち指定するのは面倒で…